令和5年度秋季入学式に参加した

月曜日の朝、安田講堂で行われた「秋季入学式」に参加してきた。秋季入学式というのは、4月2日~10月1日の間に大学に入学した学生向けの入学式のことだ*1

たいていの学生は4月1日に入学することになるので、秋季入学式に参加する学生はあまり多くない。そのため、ふつうの入学式と比べて会場のキャパも必要ないので、武道館ではなく安田講堂で式が行われることになる。さらに、その時期に入学する学生のほとんどは留学生だということもあって、式は英語で行われる。

さて、それで実際参加してみてどうだったのかという話だが、式自体はぶっちゃけふつうの式とあまり差はなかった。安田講堂は普段なかなか入ることのできないレア施設ではあるが、内部の空間に何か特別な驚きがあるわけではなかった。それに、英語が用いられると言っても、スピーチの内容は日本語のそれと大差なかったので、特に戸惑いもなかった。実は今回、「安田講堂だし、英語だし」と思って式に特別な期待感を抱いていたのだけど、全然大したことなくて、ちょっとがっかりしちゃった。

なので、式の時間中は、割と周りの学生たちを見て暇をつぶした。例えば、会場にいる日本人っぽい雰囲気の人を見て、彼らが他の東アジア諸国の人なのかは分からないけど、もし日本人ならどういうバックグラウンドを持つ人なんだろうと想いを馳せていた。また、Tシャツなどのラフな格好で式に参加している留学生の表情をこっそり観察していた。他には、式の前後で、めちゃくちゃアメリカンな社交をやっているグループが何組かいたので、彼らの会話の内容にこっそり聞き耳を立てていた。ちょっとはしたないけど。
ともかくそんな風に過ごしているうち、会場の雰囲気が、適度に自由でまたサラダボウル的な、なかなか良いものなんじゃないかとだんだんと思えてきて、まあこの式も悪くないねとベタに心の中でひとりごちて会場を後にした。

会場内の様子。入学式は英語で"Matriculation Ceremony"と言われるらしい。

ちなみに、この日は午後から専攻のガイダンスもあり、夕方には卓越大学院のガイダンスもあったのだが、その全ての説明が英語で行われた。キャンパス自体は今までと変わらないけど、一歩奥の世界へと足を踏み入れたのだなあと、不思議な感覚だった。

ちなみに、この日の昼に新しく研究室に来た留学生も誘ってみんなでランチに行ったのだけど、そこで無言の時間にならないようにがんばって留学生に話しかけていたら、言語の壁と文化の壁もあってコミュニケーションが変なことになっちゃって、日本語で「こわいです」と言われてしまった……

マジで引かれていないことを祈る。