無題

東大病院に行ってきた。医師によると、自分のデータや症状から考えられる病気としては、インスリノーマと反応性低血糖の二種類があるらしい。ざっくり言うと、インスリノーマは手術が必要な病気で、反応性低血糖は補食などによって対応していくもの(病気ではない)になる。

それを特定するための一番手っ取り早い方法が、入院して長時間の絶食を行うなどしながら状態を観察することになるようだ。それでインスリノーマの場合は手術を行うことになる。

――というような内容を伝えられてビクビクしていたのだが、今回は間を取って、FGMという血糖値を継続的に計測する機器を腕に取り付けて、二週間分のデータを取ることにしましょう、と医師が提案してくれた。それで様子を見てもう少し原因のアタリを付けてから、必要があれば入院するのはどうか、とのこと。うんうんと頷いてそれに賛成した。

FGMを腕に付けてから、病院を後にした。

言ってもデカい病気ではないでしょ、と高を括っていたら、いきなり入院がどうとか手術がどうとかと言われてかなり不安を覚えた。入院も手術もしたくないので、反応性低血糖の方であってくれと願っている。

ふだん大きい総合病院に行くことなんてないから、病院の中を建築計画的に観察するのは少し楽しくて、それが今日の病院での時間の救いだった。